1989年に販売した『ビタ・オニオン』のロングセラーで知られ、健康食品の原料開発、輸出入、販売を手がける龍泉堂は、2022年9月に創業41周年を迎えた。
塩島社長:「加工食品などの開発・販売を行っていた弊社は、2006年から本格的に原料事業へ参入しました。競合他社が持っていない原料を探すために、私自身、インドネシアなどの現地を視察し、安全性を確認したうえで健康食品の原料を輸入しました。その頃から弊社は、臨床試験で有効性を確認した原料の販売と、それを使った新商品の開発を主な事業として成長を遂げてきました。コロナ禍でも自社ブランドを開発し、2022年度は過去最高の売上を達成しました」
2022年、同社は新たに2つの機能性表示対応素材を販売した。記憶力、注意力、判断力、認知柔軟性などを助ける『PQQ (ピロロキノリンキノンニナトリウム塩)』と膝関節や腰の違和感を減少させ歩行や階段の昇り降りの機能を助ける『NEXT-Ⅱ』だ。『NEXT-Ⅱ』は「膝腰の友(ひざこしのとも)」に使用されている。
原料販売が好調で2022年度は過去最高の売上を記録
徹底した研究開発体制のもと国内外のさらなる市場拡大に期待
株式会社 龍泉堂
代表取締役社長 兼 CEO
塩島由晃
塩島社長:「機能性表示食品の届出には、食品の安全性と機能性に関する科学的根拠を消費者庁に示し、届出受付されなければなりません。原料を供給する弊社が、まず届け出ることで、確かな原料を販売者に届けることができます」
大学と提携した研究開発
高いエビデンスに信頼が集まる
塩島社長:「弊社は創業以来、安心・安全な健康食品や原料を市場に提供してきました。現在、帝京大学薬学部と提携して研究開発を進めており、海外から輸入した原料は、日本人を対象にした臨床試験でエビデンスが取れたものを拡販します」
塩島社長は、「学術的な裏付けが必要」と考え、自らが論文を執筆し、食品業界関係者を対象に毎年、学術セミナーも主催する。先般も海外の在日大使館から新規事業への参入を求められた。こうしたことも、同社の事業が国内外から信頼されている証だろう。
塩島社長:「弊社の商品が、みなさんの健康増進をサポートしていけるように、今後も自社原料の臨床試験、研究と開発に力を入れたい」と塩島社長は、国内だけではなく、海外への市場拡大にも意欲を示した。